ナチュラリープラスはマルチ商法か?
マルチ商法とは?
マルチ商法の正式名称は「連鎖販売取引」というものです。
連鎖販売取引(れんさはんばいとりひき)とは
「特定商取引に関する法律」(特定商取引法/特商法)第33条より引用
この章並に第六十六条第一項及び第六十七条第一項において「連鎖販売業」とは、物品(施設を利用し又は役務の提供を受ける権利を含む。以下同じ。)の販売(そのあつせんを含む。)又は有償で行う役務の提供(そのあつせんを含む。)の事業であつて、販売の目的物たる物品(以下この章において「商品」という。)の再販売(販売の相手方が商品を買い受けて販売することをいう。以下同じ。)、受託販売(販売の委託を受けて商品を販売することをいう。以下同じ。)若しくは販売のあつせんをする者又は同種役務の提供(その役務と同一の種類の役務の提供をすることをいう。以下同じ。)若しくはその役務の提供のあつせんをする者を特定利益(その商品の再販売、受託販売若しくは販売のあつせんをする他の者又は同種役務の提供若しくはその役務の提供のあつせんをする他の者が提供する取引料その他の経済産業省令で定める要件に該当する利益の全部又は一部をいう。以下この章において同じ。)を収受し得ることをもつて誘引し、その者と特定負担(その商品の購入若しくはその役務の対価の支払又は取引料の提供をいう。以下この章において同じ。)を伴うその商品の販売若しくはそのあつせん又は同種役務の提供若しくはその役務の提供のあつせんに係る取引(その取引条件の変更を含む。以下「連鎖販売取引」という。)をするものをいう。
以上引用
このように定義される、販売形態のことをいいます。
アメリカでは
「Multi-level marketing」(マルチレベルマーケティング)や
「Network marketing」(ネットワークマーケティング)と呼ばれる。
日本では一般的に「マルチ商法」と呼ばれることが多いです。
連鎖販売取引と無限連鎖講の差異
wikipediaより引用
無限連鎖講(むげんれんさこう)とは、参加者が金品を払って他の参加者を募集し、参加者が連鎖して無限に増加するという前提で、下位会員から徴収した金品を上位会員で分配する事を目的とした団体の事である。人口が有限である以上、無制限に成長する事が絶対的に有り得ないため、日本では無限連鎖講の防止に関する法律で禁止されている。一般的にはネズミ講と呼ばれる。
以上引用
商品を伴うのが連鎖販売取引、伴わないのが無限連鎖講。
よってNPはいわゆる「ねずみ講」には直接当てはまらないが、商品の価格が実際の価値とかけ離れている場合は、この限りではない。
NPは無限連鎖講なのか?
NP本社サイトより引用
“ヒューマンネットワークシステム”という独自の流通スタイル。
私たちは「スーパー・ルテイン」に自信がありました。
だからこそ、商品の魅力を早く広めたい。そして一人でも多くの方に愛用される方法はないかと模索したのです。
その結果、私たち独自の流通方法“ヒューマンネットワークシステム”を編み出しました。これはダイレクトセリング方式を採用した、口コミによる会員紹介と会員になられたお客様が会社に商品を発注する直接取引のシステム。
スピード・手軽さ・安価・即効性・相互扶助といった、私たちが目指す条件をすべて満たしています。そして、現在(2006年3月現在)では累積会員数110万人を突破。
このシステムと「スーパー・ルテイン」は、多くの方に受け入れられたのです。
ご自身が感じたメリットを、大切な人にも伝えたい。そんな会員一人ひとりの思いが、国内、世界へと波及していく。私たちの“ヒューマンネットワークシステム”は「人の思い」で動いています。「顔が見えるお客様」、そんなダイレクトな関係が、私たちと会員の方々との絆につながっています。
以上引用
さて、ヒューマンネットワークシステムとは何でしょう?
そのような用語は存在しないので、NP独自の造語でしょう。
ダイレクトセリングとは
wikipedia「アムウェイ」より引用
伝統的な流通方法である多段階流通(製造メーカーから第一次問屋・第二次問屋、そして商店を経て初めて消費者の手許に渡る)にかかる流通コストや宣伝活動に経費をかけるよりも、良いものを安く製造メーカーから直接消費者の手にわたしてしまおうというのが一般的な直販(ダイレクトセリング)の基本的な考えである。近年ではインターネットを利用した通信販売(ネット直販)が普及している。
連鎖販売取引企業の言うダイレクトセリングとは、固定した店舗を持たない独立した販売員が、直接消費者に対して商品の説明および販売を行う営業形態、いわゆる無店舗対面販売を指す。
以上引用
条文と照らし合わせてみましょう
>口コミによる会員紹介と会員になられたお客様が会社に商品を発注する直接取引のシステム。
>物品の販売又は有償で行う役務の提供の事業であつて、
  もちろん、物品=スーパー・ルテイン
  有償で行う役務の提供=会員
これは分かりますね。
>販売の目的物たる物品の再販売、受託販売若しくは販売のあつせんをする者又は
  販売の目的物たる物品の再販売=発注した商品を再販売もするので当てはまります。
  受託販売若しくは販売のあつせんをする者=口コミによる会員紹介
も当てはまりますね。
>同種役務の提供若しくはその役務の提供のあつせんをする者を特定利益を収受し得ることをもつて誘引し
  特定利益=ボーナスというものがNPには存在します。
>その者と特定負担を伴うその商品の販売若しくはそのあつせん又は同種役務の提供若しくはその役務の提供のあつせんに係る取引をするものをいう。
  特定負担を伴うその商品=スーパー・ルテイン(特定負担=商品の購入)
  役務の提供のあつせんに係る取引=会員の勧誘
よって、NP=連鎖販売取引企業であり、その形態はマルチ商法である、といえる。
おまけ
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